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相談「単身赴任中の仕事からのストレスと孤独からの強いストレスにさいなまれています」

ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
※2019年3月15日で角谷紀誉子さんによるコンサルティングのサービスは終了しました。

いつも心のこもったコメント、ありがとうございます。ところで、私は単身赴任中なのですが、仕事からのストレス、家族と離れて過ごす孤独感から、強いストレスにさいなまれていて、眠れなかったり、物事に集中できなかったりと、辛い毎日を送っています。家族とは1年に1回か2回ぐらいしか会うことはできないでしょう。また、特に親しい友人もいないため、休みは欲しいのですが、孤独な週末が怖くてたまらないときもあります。また、子供たちの教育・生活からも遠ざかっているのもとても残念に感じています。性格的にも依存心の強いところがあり、これまでは家族とも離れて暮らしたことはありませんでした。つくづく、家族の支えがあってやってきたんだなと思っています。こんな私ですが、何かアドバイスをいただけると嬉しいです。

回答:この文章からではどこに赴任されているのかわかりませんが、海外ということで話を進めていきたいと思います。

海外駐在には、言葉・文化・食事・習慣・新しい仕事・新しい上司と同僚・家族友人の欠如などのストレスがつきもので、単身赴任となるとそこに大きな孤独が加わります。そういったストレスのために、眠れない、落ち込む、集中できない、食欲がない、淋しい、という症状を呈するのは、海外駐在をする人がいつかは通る道と言えます。

また、大きな変化はいろいろな意味で人生の岐路になることがあります。あなたにとってこの単身赴任はどういう意味があるのでしょうか? やってみたかった海外での仕事の機会でしょうか、それとも会社で生き残るために避けられないものでしょうか? 前者であれば、おそらく任期中にこれもあれもやりたいというプレッシャーが大きなストレスかもしれません。もし後者なら、あなたには、このまま任期を終えるまでがまんする、家族を呼び寄せる、帰国を希望する、会社を辞めて転職する、といったオプションがあります。さて、あなたはどのオプションを選びますか。

仕事はストレスで、家族と離れているのは辛いが呼び寄せは無理、しかも会社を辞めるなんてできないというのなら、どうやればこの単身赴任を乗り切れるかを考えなければなりません。仕事以外の楽しみを見つける、職場外で友人を見つけること、この2点から始めましょう。何か海外でやってみたかったこと(趣味・旅行・スポーツ・ボランティア活動など)を始めることで、必然的に人と出会い、週末の時間が埋められていきます。あなたは自分が依存心が強いと思われています。会社・家族にいろいろな意味で頼っているのなら、自分で道を切り開き、孤独とひまな時間を有意義なものに変えていくことも、この単身赴任の意味かもしれませんよ。

掲載:2004年11月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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