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相談「自尊心がなく困っています」

ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

こんにちは。僕にはひどく自尊心というものが欠けていて困っています。今回はそのひとつで悩み、相談するにあたりました。外見がひどくきれい(?)ということもあり、20代半ばでありながら今までよく女性に間違われました。からかわれても無視していましたが、ひどく落ち込んだり、自分の性別に対してひどい混乱を覚えたりすることもありました。実際のところゲイにはなれず、でも女性を愛することができない。ただ単に気の合う人が見つからないんだと思ってたいましたが、生い立ちにも原因があるような気がします。ゲイにはなりたくない!でも友達を超えた関係で心を分かり合える人がほしい。実際のところ、半ば何にでもなるさと開き直っているのですが・・・。今、心理学を専攻しているのですが、実際のところこの問題を解決できないままです。思い切ってカウンセリングを受けようとしても機会がなく困っていました。今の時点で何をするべきなのかアドバイスをお願いします。心のはけ口を提供してくださってありがとうございます。

回答:20代は、「自分は何者か」という疑問に誰もがぶつかる時です。それは、自己の考え・価値観・将来の目的・生き方・仕事の選択・性的選択など、様々な分野に及びます。それまでの価値観は学校や家庭、社会などによって形作られてきたものであり、これからが、あなた個人の価値観を確立していく時期なのです。

今まで、こう思っていた、そうあるべきだと思っていた、という「あたりまえのこと」があたりまえでなくなっていくこともあります。たとえば、「男に生まれてきたのだから、女性を好きになるべき」、「もういい歳なのだから、いい仕事についているべき」といったものから、「家庭環境が悪かったので幸せになれない」、「学歴がないので成功できない」というようなものまであります。そして自分が人と違うことを考え実行することに違和感や罪悪感を持ち、あなたの言うように自尊心を失っていきます。それは、自分のことを許して受け入れてあげられていないからです。

「べき」ばかりに基づいて生きていくことは、他人の価値観に沿って生きているということで、そこに自分の人生はありません。自分のことをもっとよく考えてあげてください。あなたが好きなこと、やりたいことを見つけてください。本当に自分の生き方が見つかったとき、愛する人が見つかったとき、心の底からやる気とエネルギーが出てきます。そしてそれをがっちりと掴むことが大切です。

掲載:2001年11月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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