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相談「雇用主によるいじめに参っています」

ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

知人を通して紹介された仕事に就きましたが、雇用主によるいじめに参っています。私自身は10数年にわたる仕事の経験がありますが、この仕事は未経験の分野であるため(雇用主はそれを知っていて採用したのですが)、わからないことがあります。雇用主は「こんなこともわからないのか」といちいち口に出しては呆れ、毎日、私が何も仕事ができないだめな人間であると言い続けますが、周りに人がいると丁寧に教えるふりをします。このようにこの雇用主はとても計算高く、外部にはとても "いい人" という演技をします。私を紹介した知人にも「私がいたらないばかりにいろいろご迷惑をおかけして」などと電話でもメールでも演技をし、その知人は「本当にいい人だから助けてあげてね」とすっかりだまされているため、知人に相談しようにも相談できません。このウェブサイトでも、外面のいい夫が実は DV の加害者であることを、被害者である妻が主張しても誰にも信じてもらえないとありましたが、まさにそのような気持ちです。雇用主のいじめも前よりもひどくなっているような気がします。どうしたらいいのでしょうか。

回答:あなたが知人に「恩」を感じているのはわかりますが、上記の DV の例を借りると、「いい人だから」と結婚を勧めた仲人に気をつかって、DV の夫から離婚できない妻のようです。自分を守るのは自分しかありません。周りの人達はそれぞれの立場で自分中心に考え行動しているのに、あなたが、いつか誰か(この場合は知人)が気づいてくれて、「この状況では、仕事は辞めた方がいいわ」と言ってくれるのを待っていても、この2人の関係からするとそれは起きません。あなたが何も言わない限り、知人はあなたに仕事を紹介してあげた、雇用主はあなたに仕事を与えてやった、としか思っていないのです。あなたに必要なのは、問題解決能力と勇気です。いじめられると自信はなくなりますし、気弱になりますし、「自分が悪いのだ」と簡単に思い込んでしまうようになってしまいます。

まず、雇用主があなたにしたことを客観的に見て、「これはやっぱりいじめだ」「普通の人ならこういうことはしない」と認識すること。次に、転職を妨害している恐怖や不安は何か(例えば、お金の心配、経験のなさ、年齢など)を明らかにして、それぞれに対する対処策を考えるのです。そして勇気を持って行動に移すことです。「あんなにいい人がそんなことするわけない」「あなたのがまんが足りないのよ」「せっかく紹介してあげたのに」などと言われても、自分を救うことで自信も戻ってきますし、もっといい人間関係を新しい職場で作ることができるでしょう。「誰か」に自分を信じてもらうのではなく、「あなた」が自分を信じてあげることが先決です。

掲載:2006年3月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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