ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん
2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
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アメリカに留学してきて早4年が過ぎようとしています。来年は4年制大学を卒業し、日本に帰国して就職活動をする予定です。しかし、アメリカで働くことに興味がないわけでもなく、インターンシップをしている会社では社員として働くことに興味はないかと尋ねられました。最終的な返事をするまで数週間の猶予をもらいましたが、母国に帰るか、このままアメリカに残るかとても迷っています。どのように考えればよいでしょうか。
回答:卒業が近くなると、日本に帰るかアメリカに残るかは、留学生なら誰でも悩む決断です。特に、ビザサポートしてくれる雇用主が現れた場合は、アメリカでの社会人としての生活がすぐ手の届くところにくるので、心が揺れるのも当然です。
まず、アメリカに残りたい理由と日本に帰りたい理由をすべて書き出してください。日本で就職するなら年齢が気になる、親が帰って来てくれという、アメリカで働いてみたい、同世代の日本の友達が昇進した・結婚した、アメリカで本当にやっていけるのだろうか、一人娘・息子だから帰るべきではないか、勉強したことを生かしたい、日本で働く方が仕事ができるのでは、など、思いつくすべてを言葉にしてください。そして、次にそれぞれの理由を、夢や希望が元になっているもの、恐怖や不安が元になっているもの、役割が元になっているものの3つに分けてください。大きな決断をするとき、そのどれに重きを置くかによって必然的に選ぶものは変わってきます。言いかえると、自分のやりたいことを元に決めるのか、誰かがあなたに期待することを元にするか、年齢・体裁・失敗回避などを元にするのか、ということです。
留学してくる人達は、何かを成し遂げたいというドライブ(原動力)が強い人達です。アメリカに留学し、4年制大学を卒業するのには、大変な努力と根性が必要です。あなたは、ドライブを持ち続け、努力を重ねてきたからこそ、卒業を目前にして残るか帰るかの選択が与えられたのです。これからの人生に何を求めていますか? 留学という大きな山を越えてきたのだから、これからあなたが、新しいドライブを感じて、登りたい山を選んでください。
掲載:2004年11月
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