ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん
2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
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最近、人間不信気味です。周りには社交的で人気のある友達が多いのですが 彼女らの二枚舌を使う場面が増え、蔭では悪口を言っているのに、その本人を前にすると友達面してにこやかに接する状況を何度も目のあたりにしてきました。私はもともと心の内をすぐには見せられないので、付き合いの中で、信用できる人なのかどうか観察してしまうところがあり、うわべだけの友達なら必要ないとさえ思ってしまいます。誰にでも長所・短所があるのは当たり前ですが、彼女たちのそういう態度は短所として受け入れた方が良いのでしょうか。
回答：気になる点が三つあります。一つは「社交的で人気のある人達」だから、あなたも彼らの短所を受け入れて友達の一人でいた方がいいのではと考えていること、二つ目はあなたの経験では彼らは信用できない人達なのにその自分の判断をあなたが尊重できないこと、三つ目はあなたの人間関係の作り方が「観察」に基づいていて「意志の疎通」ではないことです。
人を観察する際、あなたの中には人格チェックリストのようなものがあって、悪口を言った、二枚舌を使った、八方美人な態度などの項目があり、それにチェックが入ると相手はあなたの信用を失ってしまうようです。しかし、リストには、人気がある、友達が多い、社交的という項目もあるので、彼らはプラスの評価も得られます。そしてすべての情報を得た後、「では私は彼女達を信用しているのか、友達でいたいのか」と結論を出す段階になると「総合するとわからない」という状態になってしまうのです。
人を知るためには、まず自分を知る必要があります。あなたはなぜ自分の心の内を見せられないのでしょうか、なぜ自分の判断力を疑っているのでしょうか、その2つを自問してください。そして、人と信頼関係を結ぶには相手を観察するだけでなく、自分を相手に見せること、自分の考えていることを相手に伝えることも必要であることを考えてみてください。
掲載：2005年4月
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