「離婚」という言葉がよぎるとき、次に何が浮かびますか?
ビザや永住権のこと、お子さまのこと、お住まいやお引越しの手配、転校や転職への不安、資産や当面のお金に関することなど。結婚よりも離婚をするときの方が、決めなければいけないことが多いかもしれません。
解決策がすぐに見つからないこともあり、「離婚」ということを考えないように避けていたり、長い間心の奥底にしまいこんだりしていた方が、疲れ切ったご様子でカウンセリングにいらっしゃいます。
そのような精神状態では、本当にしたいことや必要なものが見えづらくなり、小さな決断をすることすら困難であったり、のちに後悔をするような決断をしてしまいがちです。
大切なのは、離婚をするかしないかを決める前に、「どうして離婚を考え始めたのか」ということに、早いうちから納得がいくまでしっかりと向き合うことです。
お相手にはお気持ちを話されましたか?まだ話していないとしたら、それはなぜでしょう。もしかすると、本当の原因は他にあり、納得しやすい理由に意識が集中しているだけかもしれません。もし、「相手に言いづらい」としたら、おふたりの間のコミュニケーションはいかがでしょう。
「どうしたらいいかわからない。」「自分の気持ちがわからない。」ということがあれば、このようなリストを作ってみてください。箇条書きで書き出し、左右のリストの長さと内容を比べてみてください。
このように書き出すことで、客観的に現在の状況を見つめなおすことができるほか、無意識に避けていた気持ちに気づいたり、新しいアイデアや方向性が見え始めることがあります。
書いたリストを数日後に見直すと、書き直しをしたい部分や、もっと具体的な考えが生まれることも珍しくありません。感情的に書いた部分としっかり考えて書いた部分に分けてみてください。何か新しい発見がありますか?削除したい部分や、書き足したいものがあれば手直しをしてください。そして、それぞれの項目に、どうしても外せないものの番号を(1)とし、順番をつけてください。
これらの作業から何が見えてくるでしょうか。夫婦間の問題かもしれませんし、解決策かもしれません。また、ご夫婦で話し合う必要性を感じながら、避け続けていることや、気づかないふりをしてきた満たされていない部分、次のアクションへのヒントとなる事柄かもしれません。
佐野圭子 Ph.D., LMHC, NCC, SAS
メンタルヘルス&キャリアカウンセリング
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