子どもが巣立ってしまうと、親の生活も変わってきます。今まで住み慣れた家もガランとして、無駄な光熱費などが気になり始めます。また、年を取るにつれて、家のメインテナンスも楽ではなくなってきます。
そんな場合、ダウンサイズをしようと考える方もいらっしゃると思いますが、「次の家を買うには今の家を売って、現金で買わなければならない」と思われていませんか?
もちろん、ローンなどを借りて毎月の返済などするのは避けたいでしょう。また、今の家を売らなければ次の家を買えないわけですから、次を買うまでの間住むところも考えなくてはなりません。いろいろと考えることがある上、なかなか次の段階に進むプランが立たず、何もできないままに時間ばかり過ぎていくという状態の方も少なくありません。そのために、家の修理なども引き延ばしてしまっておられるようです。
そんな時に検討していただきたいのが、リバースモーゲージです。購入しても毎月の支払いがないので、家にローンがないのと同じ生活の予算が立てられます。また、家の購入にあたって支払わなければならない現金は、年齢によりますが、半分くらいで済みます。
- 例えば、現在の家が$500,000で、購入したコンドミニアムが$300,000とします。
- ローンを借りず、現金で購入した場合、残高は$500,000-$300,000で$200,000となります。
- ここでリバースモーゲージを利用すると、76歳の方の場合、約半分(49.8%)のモーゲージを組むことができますので、コンドミニアムの値段($300,000)の半分にあたる$150,000に現金を使えばいいわけです。
- よって、手元に残る額は$500,000-$150,000で$350,000となり、現金で購入した場合と比べると$150,000が余分に手元に残るというわけです。
コンドミニアムの全額を現金で用意する必要がないので、引っ越しを2回することも避けられます。
そして、リバースモーゲージの返済は、コンドミニアムを売った時にすればいいのです。老後のための貯蓄もなかなか思うようにできない今日この頃ですので、リバースモーゲージを利用して、なるべく手元に多くのお金を貯めていただきたいと思います。
下記は年齢によって家の価値に対して借りられる額のパーセンテージです(2017年10月時点)。
62歳 41.0%
66歳 43.8%
70歳 46.5%
76歳 49.8%
80歳 53.4%
86歳 60.3%
97歳以上 74.0%
上記に示したのは一部ですが、年齢が一才異なるごとに、このパーセンテージは少しずつ異なります。
個人それぞれでプランもまた異なると思います。リバースモーゲージを使わなくてよい場合もありますので、遠慮なくご相談ください。お役に立てれば幸いです。
みつこ・ミラー(NMLS 107855)
シニア・モーゲージ・スペシャリスト
ディレクターズ・モーゲージ(NMLS 3240)
11400 SE 8th Street, #400, Bellevue
直通:(206) 679-3371
メール:mitsuko.miller
公式サイト:www.directorsmortgage.com
※当コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。