私たちワシントン州日米協会は、ワシントン州商務省の Small Business Resiliency Network(SBRN)のメンバーとして、ワシントン州内の個人事業主や小規模ビジネスをサポートするスモールビジネスプログラム(Small Business Resiliency Program: SBRP)を運営しています。
SBRN は、パンデミックの影響でビジネスの継続が難しくなった小規模事業・個人事業主の方に対して、州や郡などが提供している多言語の支援プログラムで、日米協会はその日本語部門として日本語でサポートを行っています。
日本人・日系アメリカ人の個人事業主が小規模ビジネスを展開する際に障害となることについて聞き取りを行い、政府にその解決を働きかけるなど、多角的にお手伝いしながら、事業の発展を共に目指します。
スモールビジネス支援プログラムでは、これまでに200件以上のビジネスの相談を受け付けました。
対面でのサポート
無料個別相談会

毎月開催している無料個別相談会ではワシントン州でビジネスを始める際に必要なライセンスや準備の仕方、効果的なマーケティング方法、日米間でのビジネス展開、会計ソフトの正しい使い方、そしてビジネスの成長戦略に至るまで、各ケースに応じた専門的なアドバイスを提供します。
セミナーやワークショップ

さらに、ワシントン州労働基準局と提携した労働基準法に関するセミナーのほか、ウェブサイト制作、税金関係の質問会も不定期で開いています。今年の4月と6月には、フードビジネス向けに食品安全や衛生管理に関するセミナーも予定しています。
シェアキッチン

また、飲食業のスモールビジネスのための業務用シェアキッチンを運営をしており、飲食ビジネスを始めたい方々に提供しています。

イベント


さらに、スモールビジネスを支援する取り組みの一環として、夏にベルビューで開催されるジャパン・フェアへの参加やホリデー・マーケットプレイスの主催を通じて、小規模事業者に販売の機会を提供し、宣伝やビジネスの拡大を支援してきました。
オンラインでのサポート
対面でのサービスに加え、オンラインでもさまざまな方法で情報を提供しています。
ソーシャルメディア『週刊知っ得情報』
『週刊知っ得情報』として、ソーシャルメディアでほぼ毎週、「お役立ち情報」を投稿しています。
ポッドキャスト『JASSW Small Business Bites』
また、弊協会のポッドキャスト『JASSW Small Business Bites』では、ワシントン州の経営者が知っておく必要がある規則から、渡米して間もない方が知っておきたい歴史まで、さまざまなテーマで85回以上配信しています。
Business Empowerment Academy(SBEA)
SBRP の Small Business Empowerment Academy の参加者には、最新情報がニュースレターで送られます。参加無料。ぜひご登録ください。
スモールビジネスプログラムを利用するメリット
スモールビジネスプログラムは、「ビジネスを始めたいけど、どこから始めたらいいのかわからない」「起業したもののうまくいかない」「業務用キッチンがないので、フードビジネスを始められない」という方々に、ビジネスの始め方から、成長や安定に必要な情報と支援を提供することが目的です。
特に、ビジネスを立ち上げたばかりの方々や、さらに規模を拡大しようとしている方々からは、「専門的なアドバイスが大きな安心感と信頼を生み、事業の成功に繋がった」という感謝の言葉をいただいています。
成功事例
ここでは、これまでスモールビジネスプログラムのサービスを利用して、起業や事業拡大に繋げた方々を一部ご紹介します。
Onigiri SANZAN
こだわりの米を日本の農家から輸入し、おいしい手作りおにぎりを販売している Onigiri Sanzan。当初はポップアップイベントで販売していましたが、スモールビジネスサポートの業務キッチンを利用するようになり、ライセンスの取得や準備に関するアドバイスを受けて、今では大手日系スーパー3店舗に卸売りを行うまでに成長しました。

Shirafuji Sake Brewing Company
東日本大震災をきっかけにワシントン州に移住した酒蔵の白富士も、ビジネスや会計に関するアドバイスの他、補助金やローンの種類、販路拡大の方法、外国人でも使用できる補助金の有無など、スモールビジネス向けのアドバイスを受けて事業を進めてきました。これらの支援を活用することで、現在もしっかりした基盤を築きながら成長しています。

Jumpin Jambalaya
シアトル市内近郊で、本格的なケイジャン料理を提供することからスタートした Jumpin Jambalaya。スモールビジネスプログラムで個別のビジネスコンサルティングを受け、業務用キッチンを借りてケータリングを始め、小規模ビジネスローンを活用し、成長を加速させるための大きな一歩を踏み出しました。 その努力が実を結び、現在ではワシントン州デモインのハイライン・カレッジに実店舗をオープンし、さらに多くの人々にオリジナリティ溢れる料理を提供しています。
Candle Momo
個人でイベントやオンラインを通じ商品を販売していた手作りキャンドルのブランド Candle Momo も、スモールビジネスプログラムの個別相談を数回受け、ビジネスライセンスの取得方法や運営のノウハウを学び、個人事業を立ち上げました。 商品の販売の他、キャンドルワークショップなど、事業の拡大を続けています。
また、事業において必要な税金関係のアドバイスも多くあり、「ビジネスを運営する上での不安要素の解消において、大きな助けになった」と感想をいただいています。
スモールビジネスの支援継続の重要性

1. 商務省からの支援継続の重要性
日米協会のスモールビジネスプログラムの活動を安定して継続するためには、ワシントン州商務省のSBRNプログラムによる継続的な支援が不可欠です。このプログラムは、特にBIPOC(有色人種コミュニティ)を含む多くの小規模ビジネスにとって大きな支えとなっています。SBRNプログラムの助成金によって、これらのビジネスは成長し、結果として地域全体の経済活性化にも寄与しています。今後も地域の小規模事業者をサポートするために、商務省からの安定した支援を引き続き必要としています。
2. 一般の皆様からの応援の重要性
私たちがワシントン州商務省からの助成金を維持するためには、日本語コミュニティにおけるこのサービスへの需要を示すことが求められています。これまで無料で提供してきた日本語サービスを継続するには、私たちの活動を多くの方に知っていただくことが重要です。
具体的には、以下のような形で皆様のご協力をお願いしたいと考えています:
- SNSでの「いいね」やシェア:私たちの投稿をシェアすることで、より多くの人々にサービスの存在を知っていただくことができます。
- 口コミや情報の拡散:スモールビジネスにご興味があるかもしれないご家族やお友達に、私たちの活動について伝えてください。
皆様の「いいね」やシェアの一つ一つが、私たちの活動を広め、支援が必要な小規模事業者にサービスを届ける力になります。どうぞご協力をお願いいたします!
ワシントン州日米協会のスモールビジネス支援プログラムは、小規模事業・個人事業主の事業のさらなる発展と地域の企業ネットワーク構築の一助となるために運営されています。SBRN で取り上げるべきテーマや事業運営におけるご質問などがございましたら、お気軽にご連絡ください。
ワシントン州日米協会 SBRP(Small Business Resiliency Program)
【電話】 (206) 374-0175
【公式サイト】 jassw.org/small-business
ワシントン州日米協会(JASSW)は、1923年の創立以来、日本とワシントン州の友好促進を目的に、文化・経済交流の機会を提供する非営利団体。現在は約70社のコーポレート会員を含む約500名が参加し、多様なイベントを通じて交流を深めています。また、ファンドレイジング・イベントでの募金や政府・企業・公共団体から受ける助成金を活用し、チャリティ・プログラムも運営しています。詳細は公式サイトでご覧ください。