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第4回 見つけよう!自分流バイリンガル子育て

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ベルビュー・チルドレンズ・アカデミー
清水 楡華(しみず ゆか)さん

14640 NE 24th Street
Bellevue, WA 98007
【電話】 (425) 785-8032
【公式サイト】 ベルビュー・チルドレンズ・アカデミー土曜学校
バイリンガル幼稚園BCA 現地校(英語サイト)
Willows Preparatory School ミドルスクール現地校(英語サイト)
詳細プロフィールはこちら

バイリンガル教育の先駆者であり、作家・エッセイストの桐島洋子さん。今なお著作 『マザー・グースと三匹の子豚たち』 が子育て中のお母様方に読み継がれ、勇気を与えてくれています。桐島洋子さんとは長年にわたりお付き合いさせていただいており、我が家も子供3人ということで、子育て中にはいろいろなお話を伺い、アメリカで子育てをしていく勇気をいただきました。また、私が親戚も両親もいないアメリカでの子育てを不安に思っているのに対し、「誰にも束縛されず影響もされず、自分が思ったようにわが子を育て上げられる贅沢さ」も教えていただきました。

今はテクノロジーが発達し、日本での情報がすぐ手に入ります。しかし、それをコントロールすることはまだできます。自分が良いと思うものだけを子供たちに与えるという選択があります。ワシントン州はたくさんのすばらしい学校施設、教室があり、大変恵まれている地域ですので、溢れる情報をしっかりと見極め、自分の子供と自分自身にあった子育てと教育のプランを立て、自信を持って実行されるといいと思います。

たくさんの素晴らしい教育機関とそれに携わる先生方。お話を聞いたりお会いするたびに、嬉しい気持ちになります。ベルビュー・チルドレンズ・アカデミーも、わが子のために始めた小さな教室でした。バイリンガルとして、日本人らしさを失わず、日本人であることを誇りに幸せに元気に生きて欲しい。欲を言うならば、人や世の中のために役に立つ人材になって欲しいと願うのは母親一人ひとりの思いです。

しかし、日本人らしさとはなんでしょうか?日本の文化を知っていることでしょうか?日本語を話せることでしょうか?日本人の心をどうやって教えていくのでしょう?

ドロシー・ロー・ノルト博士の詩に 『子は親の鏡』 があります。子育て中のお母様方にぜひ読んでいただきたく思います。日本人らしい環境で育った子供は 日本人の心を持ちます。親が日本を大切にすれば 子供は日本が好きになります。日本を大切にする子供は世界も大切にします。それぞれのご家庭でそんなバイリンガルに育ててあげて下さい。

今までたくさんの方が「どうやってバイリンガルを育てるか」「どうやって日本の文化を教えるか」という質問に対し、たくさんの答えを出しています。今回そう尋ねられた時、あえて具体的な提示をしませんでした。難しいのは、たくさんの答えの中から自分の子供と自分にあったものを見つけること、見つけたら迷わず進むことです。一人ひとりの子供が違うように ひとつひとつの子育て・教育も違うはずです。子育ては私たちを哲学者にしてくれます。子育てが私たちをより成長させてくれます。だからこそ大変で価値あるものなのだと信じます。子は親の鏡です。子供を通して自分を見つめ直し、自分を磨き、鏡の中でピカピカに輝く子供を世の中に送り出して下さい。日本の文化を知り、日本の心を持ったバイリンガルをたくさん世の中に送り出して下さい。

アメリカ現地でのバイリンガル子育ては 自分らしい子育てができる贅沢なものです。何年か前に桐島洋子さんから頂いた言葉と勇気をそのまま、子育て真っ最中の若いお母様お父様に贈る言葉とします。がんばって下さい。

掲載:2013年4月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。
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