シアトル・シーホークスは、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)NFC西地区に所属するシアトルのプロアメリカンフットボールチームです。これまでスーパーボウルに3回出場し、2014年に初優勝。ホームスタジアムはルーメン・フィールドで、熱狂的な「12番目の選手(12s)」として知られるファン文化を誇ります。2024シーズンからはマイク・マクドナルドがヘッドコーチを務め、新たな時代を迎えています。
シアトル・シーホークスって?
シアトル・シーホークスが創設されたのは1976年。これまでスーパーボウル(NFL 優勝決定戦)にスーパーボウルに3回出場し、1回優勝を果たしています。
- スーパーボウルXL(40): ピッツバーグ・スティーラーズ 21-10 シアトル・シーホークス
- スーパーボウルXLVIII(48): シアトル・シーホークス 43-8 デンバー・ブロンコス
- スーパーボウルXLIX(49): ニューイングランド・ペイトリオッツ 28-24 シアトル・シーホークス
サラリー・キャップ制が徹底している NFL では、特定のチームが資金力にものを言わせて全ポジションにスター選手を揃えることができません。これがチーム力の均衡と接戦につながり、NFL の人気を高める大きな要因となっていると言われています。
2018年、オーナーだったマイクロソフト社共同創設者の資産家ポール・アレン氏が他界し、その妹のジョディ・アレン氏がオーナーとなりました。辣腕で知られるジョン・シュナイダー GM(ゼネラル・マネジャー)と、2024年にヘッドコーチに就任したマイク・マクドナルド氏が運営にあたっています。
シアトル・シーホークスは、過去22年間で22回中19回プレーオフに進出しています。2014年2月2日に行われたスーパーボウルXLVIIIでデンバー・ブロンコスに43-8で圧勝して初優勝を果たしました。
プレーオフ進出
プレーオフ進出年(2003年~):
- 2003年: ワイルドカード進出
- 2004年: 地区優勝
- 2005年: スーパーボウル出場(第40回)
- 2006年: 地区優勝
- 2007年: 地区優勝
- 2010年: 地区優勝
- 2012年: ワイルドカード進出
- 2013年: スーパーボウル優勝(第48回)
- 2014年: スーパーボウル出場(第49回)
- 2015年: ワイルドカード進出
- 2016年: ワイルドカード進出
- 2018年: ワイルドカード進出
- 2019年: ワイルドカード進出
- 2020年: ワイルドカード進出
- 2022年: ワイルドカード進出
- 2023年: 進出できず
- 2024年: 進出できず
スーパーボウル
シアトル・シーホークスはスーパーボウルに3回出場し、2014年2月2日に行われたスーパーボウルXLVIIIでデンバー・ブロンコスに43-8で圧勝して初優勝を果たしました。優勝時の選手平均年齢26.4歳は、スーパーボウル最年少制覇タイ記録。しかし、翌2015年にスーパーボウルに連続出場を果たしたものの、衝撃的な展開で優勝を逃したことは、多くのファンの記憶に刻まれています。
- スーパーボウルXL(40): ピッツバーグ・スティーラーズ 21-10 シアトル・シーホークス
- スーパーボウルXLVIII(48): シアトル・シーホークス 43-8 デンバー・ブロンコス
- スーパーボウルXLIX(49): ニューイングランド・ペイトリオッツ 28-24 シアトル・シーホークス
ヘッドコーチ
シアトル・シーホークスの歴代ヘッドコーチは9人おり、2010年から2023年まで指揮を執ったピート・キャロルはレギュラーシーズン137勝でチーム最多勝記録を持っています。
現在のヘッドコーチはマイク・マクドナルドです。マクドナルドがヘッドコーチに就任した初年度の2024シーズンは、シーホークスはレギュラーシーズンを10勝7敗の成績で終了し、NFC西地区で2位となりました。
ホームとアウェイでの成績:
- ホーム: 3勝6敗
- アウェイ: 7勝1敗
特に、アウェイゲームでは強さを発揮し、地区対決を全勝しましたが、プレーオフ進出は果たせませんでした。
マスコット

「シーホークス」とは、直訳すると「海の鷹」ですが、実際は大型の鷹の仲間であるオスプレー(Osprey:ミサゴ)の別名。マスコットの『Blitz』(ブリッツ)は試合中はもちろん、各地のさまざまなイベントにも参加してチームの人気を高める活動をしています。さらに、2024年にはインターナショナル・マスコットとして『Bam C. Hawk』が登場しました。
ホームスタジアム:ルーメン・フィールド

シーホークスのホームスタジアムは、シアトル市内のソードー地区(SODO: South of Downtown)にあるルーメン・フィールド(2020年11月に現在の名称になりました)。最大収容人数は約67,000人。隣には、シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park があります。
スタジアム内にはいろいろなシーホークス特別メニューが楽しめる飲食スポットも豊富。早めにスタジアムに行って、雰囲気を満喫するのがお勧めです。試合前は、バーベキューなどをして「テールゲート・パーティ」を公式駐車場で楽しむファンも多いです。
ルーメン・フィールドへの行き方
ルーメン・フィールドは、シアトル市の中心地となるダウンタウン・シアトルから南へ歩いて約30分の場所にあります。
試合がある日の試合開始前および終了直後は、帰宅する家族連れを含む大勢の観客と一緒に歩けば、徒歩でもまず安全。でも、ルーメン・フィールドとダウンタウン・シアトルを結ぶ道路は、基本的に夜間は比較的治安の悪い地域とされています。周囲にあまり人がいない場合は、ライトレールやライドシェアを使う方が無難です。ライトレールなら、最寄りの Stadium 駅で降りましょう。
キング郡メトロのバスは、運行ルートやスケジュールが頻繁に変更されます。トリップ・プランナー機能や『One Bus Away』を使って、出発地点の住所(目印となるランドマークでも可)、および希望の出発または到着時間を入力すれば、ルーメン・フィールドへの最適なルートを教えてくれるので、ぜひ活用してみてください。
車の場合は、球場北側にある公式駐車場 Lumen Field Event Center Garage(収容台数2,000台)もあります。事前に駐車券を購入しておくのがおすすめ。満車の場合、スタジアムからは遠くなりますが、他にも有料駐車場があります。
観戦チケットの購入方法
シアトル・シーホークスの観戦チケットは、オンラインで購入できます。
- シーホークスの公式サイト
- 公式転売サイト:StubHub や Tickpick(いずれも英語サイト)
知らない相手との個人売買で転売チケットを買おうとすると、”シーホークス詐欺” に遭う可能性も高くなります。できるだけリスクを減らすためには、公式サイトか大手の業者経由で購入することをお勧めします。また、「激安チケット!」と思ったら、試合当日のスタジアム駐車券だったという場合があります(Parking と明記されている)。駐車券だけでは観戦はできないので、間違えて買わないようご注意ください。
シアトルでよく見かける「12」の意味
シアトルでよく見かける青地に白の「12」(twelve)という番号は、シアトル・シーホークスのファンを意味する番号です。アメフトはフィールド内に11人の選手が出場して戦いますが、ファンはチームの一員、つまり「12番目の選手」ということなのです。シーズン中の金曜日は「ブルー・フライデー」と呼ばれ、ユニフォームのレプリカを着て出勤したり、外出したりする人も少なくありません。「12」の背番号のユニフォームの人を見かけることも多いです。
1984年12月15日、シアトル・シーホークスはファンを称えてユニフォームの背番号を永久欠番にした、最初のプロスポーツチームとなりました。シーホークスと「12s」の歴史については、シーホークスの公式サイトで詳しく紹介されています。
シーホークスのファンは、ホームゲームでの応援の熱狂的な姿勢で有名です。特にホームスタジアムでの歓声は強烈で、2013年12月3日に行われたシアトル・シーホークス対ニューオーリンズ・セインツ戦で、シーホークスのファンが発した音の大きさは137.6デシベルで、「最も大きな音を発した屋外スポーツスタジアムのギネス記録」を更新しました。ESPN によると、100フィート離れた場所でのジェットエンジンの音が約140デシベルであることから、どれだけ大きな音だったかわかりますね!
シアトル・シーホークスが「12th Man(12番目のマン)」というフレーズを使用し始めた際、1990年にこのフレーズの商標権を取得していたテキサスA&M大学との間で商標権に関する訴訟に発展しました。その後、2006年に和解が成立し、シアトル・シーホークスは年間5,000ドルの使用料を支払い、使用地域を制限し、商業目的での「12th Man」関連商品の販売はできないことで合意しました。この契約は2016年に期限切れとなり、その後、シーホークスはファンを指す名称を「12s」に変更しました。
シアトル・シーホークスのグッズ
シアトル・シーホークスは、チームのファンに向けてさまざまなグッズを販売しています。
- ユニフォーム
シーホークスの選手の公式ユニフォームや、ファン向けにカスタマイズ可能なユニフォームがあります。ファンを示す番号「12」と「FAN」を背中にプリントしたユニフォームも人気です。 - Tシャツやフーディー
チームカラー(青と緑)のTシャツ、フーディー、ジャケットなど、日常的に着ることのできるアイテムが豊富です。 - 帽子
シーホークスのロゴや「12」のシンボルをあしらった帽子も人気です。 - アクセサリー
チームロゴ入りのピンバッジ、リング、ネックレス、ウォーターボトルなどのアクセサリも揃っています。 - ホーム用品
シーホークスのロゴが入ったマグカップ、ブランケット、タオル、ポスターなど、家庭用のアイテムも多く取り扱っています。 - 子ども向けグッズ
子ども用のユニフォーム、Tシャツ、帽子なども豊富に販売されており、ファミリー向けの商品も充実しています。
シーホークスのグッズは、シアトル・シーホークスの公式オンラインショップや、スタジアム内のファンショップ、各種スポーツ用品店、スーパーマーケットなどで購入できます。また、特に「12」のシンボルが入ったグッズはファンの間で非常に人気があり、シアトルを象徴するアイテムとして愛されています。
シアトル・シーホークス関連サイト
シアトル・シーホークス公式サイト:www.seahawks.com
ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)公式サイト:www.nfl.com
NFL JAPAN 公式サイト:www.nfljapan.com