シアトル・ストームは、2000年に設立されたアメリカの女子プロバスケットボールチームで、WNBA(ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のウエスタン・カンファレンスに所属しています。チームはシアトルを拠点に活動しており、その実力と歴史を通じて、女子バスケットボール界のトップチームとして広く認識されています。
女子プロバスケの強豪

シアトル・ストームはこれまでに4回のWNBAチャンピオンを獲得しています。初めての優勝は2004年で、その後も2010年、2018年、2020年に優勝を果たし、リーグを代表する強豪チームとしての地位を確立しました。特に2018年と2020年の優勝は、チームの経験豊富な選手たちが中心となり、アグレッシブなプレースタイルと団結力を見せつけました。
ストームの成功を支えてきた選手には、長年チームの顔として活躍したスー・バード(Sue Bird)選手や、現在も活躍するブレア・アンダーウッド(Breanna Stewart)選手などがいます。スー・バードは、ストームのキャプテンとしてチームを牽引し、バスケットボール界においても非常に高い評価を受けています。
シアトル・ストームのヘッドコーチは、ノエル・クイン(Noelle Quinn)です。クインは2019年まで12年間にわたり WNBA で選手として活躍し、シアトル・ストームで2018年にWNBAチャンピオンを獲得した元選手。引退後はコーチングに転身し、2020年にはストームのアシスタントコーチとして再び WNBA 優勝に貢献しました。選手とコーチの両方として WNBA チャンピオンを獲得した唯一の人物でもあります。
ホームアリーナ:クライメット・プレッジ・アリーナ
シアトル・ストームのホームアリーナは、シアトル・センター内にある多目的アリーナの Climate Pledge Arena。NHLシアトル・クラーケンの本拠地でもあります。
Climate Pledge Arena は、1964年から使用していたアリーナの大幅改築し、2020年に完成した最新のアリーナで、シアトルに本社を置くアマゾン・ドットコムが命名権を買収しました。
WNBA(ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)
WNBA(ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)は、米国の女子プロバスケットボールリーグで、12チームで構成されています。1996年に設立され、1997年にリーグ戦が開始されました。WNBAは、男子のナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)に続く形で創設され、女子バスケットボールの最高峰として注目されています。
レギュラーシーズンは毎年5月から9月まで行われ、チームは全体で32試合を戦います。シーズン中にはオールスターゲームも開催され、ファン投票によって選ばれた選手が一堂に会する機会となります(オリンピック開催年を除く)。シーズン終了後、上位8チームがポストシーズンに進出し、WNBAファイナルで9月末から10月初旬に対戦し、チャンピオンが決定します。
WNBA には、アメリカ国内外から多くの才能ある選手たちが集まっています。