シアトル・シーホークスは、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区に所属するシアトルのホーム・チームです。
米国北西部唯一の NFL チームなので、本拠地シアトルがあるワシントン州だけでなく、オレゴン州・アイダホ州・モンタナ州・アラスカ州、ワシントン州の北に隣接するカナダのブリティッシュ・コロンビア州など、広範囲に熱狂的なファンがいます。
シアトル・シーホークスって?
創設は1976年。チーム名になっている「シーホークス」は、盗賊カモメのこと。2014年に9年ぶり2度目のスーパーボウル進出の末、圧倒的な強さで初制覇を成し遂げました。優勝時の選手平均年齢26.4歳は、スーパーボウル最年少制覇タイ記録。さらに、翌2015年の第49回スーパーボウルに連続出場。この時は衝撃的な展開で負けたため優勝できなかったことは、多くのファンの記憶に残っています。
サラリー・キャップ制が徹底している NFL では、特定のチームが資金力にものを言わせて全ポジションにスター選手を揃えるようなことができません。これがチーム力の均衡と接戦につながり、NFL 全体の人気を高める大きな要因となっています。必然的に、何年にもわたってひとつのチームが勝ち続けることは非常に難しいとされます。
オーナーだったマイクロソフト社共同創設者の資産家ポール・アレン氏が2018年に他界し、その妹のジョディ・アレン氏がオーナーとなりました。辣腕で知られるジョン・シュナイダー GM(ゼネラル・マネジャー)と、NFL 最高齢のピート・キャロル HC(ヘッドコーチ)が2010年から継続してチームの運営にあたっています。
ホーム・スタジアム:ルーメン・フィールド

シーホークスのホーム・スタジアムは、シアトル市内のソードー地区(SODO: South of Downtown)にあるルーメン・フィールド(2020年11月に現在の名称になりました)。最大収容人数は約67,000人。隣には、シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park があります。
スタジアム内にはいろいろなシーホークス特別メニューが楽しめる飲食スポットも豊富。早めにスタジアムに行って、雰囲気を満喫するのがお勧めです。試合前は、バーベキューなどをして「テールゲート・パーティ」を公式駐車場で楽しむファンも多いです。
ルーメン・フィールドへの行き方
ルーメン・フィールドは、シアトル市の中心地となるダウンタウン・シアトルから南へ歩いて約30分の場所にあります。
試合がある日の試合開始前および終了直後は、帰宅する家族連れを含む大勢の観客と一緒に歩けば、徒歩でもまず安全。でも、ルーメン・フィールドとダウンタウン・シアトルを結ぶ道路は、基本的に夜間は比較的治安の悪い地域とされています。周囲にあまり人がいない場合は、ライトレールやライドシェアを使う方が無難です。ライトレールなら、最寄りの Stadium 駅で降りましょう。
キング郡メトロのバスは、運行ルートやスケジュールが頻繁に変更されます。トリップ・プランナー機能や『One Bus Away』を使って、出発地点の住所(目印となるランドマークでも可)、および希望の出発または到着時間を入力すれば、ルーメン・フィールドへの最適なルートを教えてくれるので、ぜひ活用してみてください。
車の場合は、球場北側にある公式駐車場 Lumen Field Event Center Garage(収容台数2,000台)もあります。事前に駐車券を購入しておくのがおすすめ。満車の場合、スタジアムからは遠くなりますが、他にも有料駐車場があります。
観戦チケットの購入方法
シアトル・シーホークスの観戦チケットは、オンラインで購入できます。
- シーホークスの公式サイト
- 公式転売サイト:StubHub や Tickpick(いずれも英語サイト)
知らない相手との個人売買で転売チケットを買おうとすると、”シーホークス詐欺” に遭う可能性も高くなります。できるだけリスクを減らすためには、公式サイトか大手の業者経由で購入することをお勧めします。また、「激安チケット!」と思ったら、試合当日のスタジアム駐車券だったという場合があります(Parking と明記されている)。駐車券だけでは観戦はできないので、間違えて買わないようご注意ください。
シアトルでよく見かける「12」の意味
シアトルでよく見かける青地に白の「12」(twelve)という番号は、シアトル・シーホークスのファンを意味する番号です。アメフトはフィールド内に11人の選手が出場して戦いますが、ファンはチームの一員、つまり「12番目の選手」ということなのです。シーズン中の金曜日は「ブルー・フライデー」と呼ばれ、ユニフォームのレプリカを着て出勤したり、外出したりする人も少なくありません。「12」の背番号のユニフォームの人を見かけることも多いです。
1984年12月15日、シアトル・シーホークスはファンを称えてユニフォームの背番号を永久欠番にした、最初のプロスポーツチームとなりました。シーホークスと「12s」の歴史については、シーホークスの公式サイトで詳しく紹介されています。
シーホークスのファンは、ホームゲームでの応援の熱狂的な姿勢で有名です。特にホームスタジアムでの歓声は強烈で、2013年12月3日に行われたシアトル・シーホークス対ニューオーリンズ・セインツ戦で、シーホークスのファンが発した音の大きさは137.6デシベルで、「最も大きな音を発した屋外スポーツスタジアムのギネス記録」を更新しました。ESPN によると、100フィート離れた場所でのジェットエンジンの音が約140デシベルであることから、どれだけ大きな音だったかわかりますね!
シアトル・シーホークスが「12th Man(12番目のマン)」というフレーズを使用し始めた際、1990年にこのフレーズの商標権を取得していたテキサスA&M大学との間で商標権に関する訴訟に発展しました。その後、2006年に和解が成立し、シアトル・シーホークスは年間5,000ドルの使用料を支払い、使用地域を制限し、商業目的での「12th Man」関連商品の販売はできないことで合意しました。この契約は2016年に期限切れとなり、その後、シーホークスはファンを指す名称を「12s」に変更しました。
シーホークスのグッズ
シアトル・シーホークスは、チームのファンに向けてさまざまなグッズを販売しています。
- ユニフォーム
シーホークスの選手の公式ユニフォームや、ファン向けにカスタマイズ可能なユニフォームがあります。ファンを示す番号「12」と「FAN」を背中にプリントしたユニフォームも人気です。 - Tシャツやフーディー
チームカラー(青と緑)のTシャツ、フーディー、ジャケットなど、日常的に着ることのできるアイテムが豊富です。 - 帽子
シーホークスのロゴや「12」のシンボルをあしらった帽子も人気です。 - アクセサリー
チームロゴ入りのピンバッジ、リング、ネックレス、ウォーターボトルなどのアクセサリも揃っています。 - ホーム用品
シーホークスのロゴが入ったマグカップ、ブランケット、タオル、ポスターなど、家庭用のアイテムも多く取り扱っています。 - 子ども向けグッズ
子ども用のユニフォーム、Tシャツ、帽子なども豊富に販売されており、ファミリー向けの商品も充実しています。
シーホークスのグッズは、シアトル・シーホークスの公式オンラインショップや、スタジアム内のファンショップ、各種スポーツ用品店、スーパーマーケットなどで購入できます。また、特に「12」のシンボルが入ったグッズはファンの間で非常に人気があり、シアトルを象徴するアイテムとして愛されています。