Class Rank（クラスランク）とは、同じ学年の生徒全員の成績に基づく順位、つまり、学年順位のことです。
学区単位でクラスランクの発表を廃止している地域もあれば、同じ学区内でも廃止と実施が混在している地域もありますが、シアトルやイーストサイドでは廃止している学校が多数派です。
クラスランクを導入している高校では、一般的には9～11年生までの GPA（中学で履修した高校レベルの科目も含む Grade Point Average）をもとに全シニアの学年順位を決定し、12年生の秋に各生徒に通知します。
大学出願の際もこの記載箇所が必ずありますが、発表しない学校の場合はこの箇所を空欄にしておきます。自分の高校がどちらであるかは、High School Profile や Course Catalog で確認することができるので、大学側も順位を出している学校かそうでないかを確認できる仕組みとなっています。
クラスランク決定のためのGPAの計算式は A を取った科目がレギュラーなら4.0、Honors なら4.5、AP/IB なら5.0と置き換えて計算される Weighted GPA を適用するのが一般的ですが、中には Unweighted の数字のままで（難しいクラスも、レギュラーも 、Aはすべて4.0として計算）、クラスランクを算出する高校もあります。
学年のTop10%に入っていれば、奨学金の対象になる、または自動合格の対象となるというルールを設けている大学もありますが、小規模の高校では、GPAが高くてもTop 50%に入れない場合があったり、Top10%に入るためにクラスメートをライバル視する環境にもなったりしやすく、弊害が多い、実態を表していない、などの理由でクラスランクを廃止する傾向が続いています。
