アメリカの学校で学ぶために渡航する場合、ビザ免除プログラムや訪問者ビザではなく、学生ビザが必要です。でも、自分で申請できるのが不安に思う人もいるのではないでしょうか。そこで、学生ビザの取得についてまとめてみました。
学生ビザの種類
アメリカの学生ビザには2種類あります。
- F-1ビザ:最も一般的な学生ビザ。米国内で認定されている大学、高等学校、私立小学校、神学校、芸術学校、英語プログラムなどで学ぶために必要なビザです。週18時間以上の授業を受ける場合も F-1 ビザが必要です。
- M-1ビザ:F-1ビザに該当しない、非学術的もしくは職業的な訓練や教育、研修を受ける場合に必要なビザです。
学生ビザの申請料金
アメリカの学生ビザの申請には、次の2種類の料金がかかります。
SEVIS費用:350ドル
ビザ申請料金:185ドル
SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)とは、留学生が入学許可証を受け取ってから卒業/プログラム終了/または中退するまでを管理するシステムです。留学生全員が登録されます。
申請のステップ
留学する学校が決定したら、次は学生ビザの申請が必要です。下記はそのステップを簡単にまとめたものです。
留学生を受け入れる教育機関は、学生ビザの申請に必要な書類を申請者に交付します。新規の学生(FおよびM)ビザはI-20に記載されている履修開始日の365日前から発給が可能です。留学生はI-20に記載されているプログラム開始日の30日前から米国に渡航することができます。
- オンラインの申請書 Form DS-160に必要事項を入力して送信します。入力内容を表示した確認用ページを印刷し、面接に持参する必要があります。
- 写真 オンラインの申請書を送信する際、写真をアップロードする必要があります(写真の条件参照)。
SEVIS は “Student and Exchange Visitor Information System” の略で、留学生の在籍状況をデータベースで管理するシステムです。学生ビザの取得には、この費用を支払う必要があります。SEVIS 費用は350ドルです(2024年5月29日現在)。オンラインでクレジットカードを使って支払うことができます。レシートは必ず印刷し、面接時に持参します。
2024年1月1日より、一定の条件を満たしている場合、学生ビザの申請に面接が必要なくなり、郵送で申請を行えるようになりました。詳細はこちら。
- 日本国籍を有する
- 日本に滞在している
- F、Mまたは一部のJビザ(中高生、大学生、教授、研究者、短期滞在学者、専門家に限る)を申請する
- 日本、米国、またはその他の国で逮捕されたことがない
- 次のいずれかの条件を満たしている:
- 過去にESTA(電子渡航認証システム) を利用してビザ免除プログラムで渡米したことがあり、ESTA申請が拒否されたことがない
- ビザの種類に関わらず、14歳以降に米国ビザを発行されたことがある。
ビザが発行された場合、学生ビザが添付されたパスポートが郵送されてきます。
国務省のウェブサイトでは「面接時にビザが許可された方は、通常面接後、約10日間でビザのついたパスポートがお手元に届きます。ただし、全ての方のケースが約10日間でプロセスされるという保証はありません。審査にお時間がかかるケースの例として下記のような状況が挙げられます」とありますので、前倒しで進めるのがおすすめです。
大使館または領事館で面接が必要な場合は、面接の予約を取ることになります。面接の予約については、国務省のビザインフォメーションセンターの公式サイトをご覧ください。
申請に必要な書類・支払い
F-1ビザ、またはM-1ビザの申請には、次の書類が必要です
- オンライン申請書 DS-160フォーム
- 現在有効なパスポート(米国での滞在予定期間+6ヶ月以上の残存有効期間があること)
- 過去10年間に発行された古いパスポート
- 証明写真1枚 (5cm X 5cm)写真の条件参照
- 発給手数料 国務省のウェブサイト参照
- 米国の学校またはプログラムが発行したI-20(入学証明書)
- SEVIS費用の支払いと支払い証明書I-901 詳細はこちら
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