MENU

兵庫県ワシントン州事務所 りな・ハーシュさん

  • URLをコピーしました!

(左から) 水口典久所長、りな・ハーシュさん、
ブライアン・チュさん(文化教育プログラム・マネジャー)、雑賀裕子さん(経済開発マネジャー)

ワシントン州と友好提携を結んでいる兵庫県の兵庫県ワシントン州事務所(The Hyogo Business and Culture Center)で働く、りな・ハーシュさん。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、シアトルの姉妹都市・神戸で生まれ、4歳の時からハワイで育ったという経験の持ち主です。2010年にワシントン大学に入学したことをきっかけに、シアトルに来ました。

なぜこのインターンシップを選んだのですか。

母が神戸出身という個人的な兵庫とのつながりから興味を持ち、兵庫県ワシントン州事務所がどういう活動をしているのか知りたくて応募しました。文化を広めるための行事や、アメリカにいる日本語教師のためのワークショップ、神戸の商品のアメリカでの販路作りなど、さまざまな業務があり、見えないところでとても役にたっている事務所です。

インターンシップの内容を教えてください。

日常業務のさまざまな面を見ることができましたが、それに加えて兵庫県とワシントン州が友好提携を結んで50周年にあたる今年は8月下旬にシアトルでさまざまな特別行事が行われ、私もその準備に関わることができました。具体的には、Photoshop などを使ったパンフレットやフライヤーの作成、記念行事についての外部との連絡などを担当しました。

りなさんは日本語がとても流暢ですが、その語学力はどのようにして身につけられましたか。

日本に住んでいたのは4歳までですが、ハワイ移住後は母と日本語で会話し、地元の日本語教室に通っていました。でも、この教室は日本語を第2ヶ国語として学ぶためのものだったので、実際は中学生・高校生の時に日本のドラマやバラエティから学んだものが多いです。特にバラエティでは字幕が勉強になりました。また、ワシントン大学では日本人の学生と一緒に過ごすことが多く、大学2年の時に半年にわたり神戸大学に留学したことも日本語力を伸ばすチャンスになりました。

ワシントン大学を選んだのはなぜですか。

ワシントン大学を選んだのは、西海岸の大きな大学に行きたかったから。最初は言語約や日本語を勉強したいと考えていましたが、もともと国際関係に興味があり、International Studies の政治経済学科に決めました。この学科では、政治と経済がどうつながっているのか、どういう組織があれが経済が発展するのか、政治的にはどういう環境があれば経済と社会が発達するのかといったことを学びます。卒業生は企業コンサルタントや NGO/NPO 職員、教師などの職業があります。

将来は何になりたいですか。

自分の経験からして、中高生の時は頭の中が混乱している時であり、また、脳が一番成長する時でもあると思うので、中学校か高校の教師になりたいと考えています。振り返ってみると、その時に受けた哲学の授業で「人とは」「幸せとは」ということを考え、人に興味を持つことができました。また、両親がそれぞれ違う国で育った人で、外国に興味があったことから、他の国に興味を持つことができましたし、やり方や考え方は一つではないということを幼い頃に知ったことも語学を伸ばすのに役立ったと思います。「こういう考え方もある」「こういう方法もある」と理解するために、人の話をよく聞くようになりました。自分の勉強や自分のことに集中しがちな段階で、人や社会に興味を持つことができたのは、大きかったです。教育は人材育成ですから、社会・経済・政治の発展につながるはず。なので、中高生の時に知っておいた方がいい・勉強しておいた方がいいと思えることを、教育を通じて伝えられればと思います。

経済開発マネジャー 雑賀裕子さんからのメッセージ

当事務所では文化イベントやビジネス案件などさまざまな仕事がありますが、インターン自身の興味と適正を見ながら担当するプロジェクトを決め、なるべく最初から最後まで関われるようにしています。また、英語の文書作成を指導し、イベント等の現場でアメリカ人の方々に何かを英語で説明する機会をできるだけ多く作るなど、実践を通して学べるようにもしています。当事務所でインターンシップをした日本人・アメリカ人の学生たちからは「希望していた外資系企業に就職が決まった」という声を多く聞きます。日本とアメリカの未来を担う若者の成長に少しでも役に立つことが、私たち職員の心の支えにもなっています。

掲載:2013年8月

  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ