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百合川真人(ゆりかわ・まこと)さん
【学校】 Bellevue College
【留学開始】 2016年3月
【インターンシップの内容】 Uchikura & Co.(起業家支援サービス)
留学しようと思ったきっかけは?
「海外」というものに興味を抱くようになったのは、高校時代に所属していたサッカー部でイギリスに海外遠征に行ったことがきっかけです。
同じ人間なのに、国や文化が違うだけで物事の考え方・捉え方が異なり、またそれはサッカーのプレーにおける一つ一つの意思決定の違いにも表れていました。好奇心旺盛な僕には、そのような "違い" が非常に興味深く、いつか「海外」に長期期間行きたいと思うようになりました。
しかしながら、今、振り返ると「留学」の決め手となったのは "自分に対する危機感" だったように思います。
日々、メディアを通じて耳にするグローバル化、そして、日本国内の成熟化。これらによって、日本企業の多くは海外に進出し、世界を相手にもっと戦っていかなければならないということ。
その中で求められるものは、クロスボーダーに戦っていくスキル(英語力は単にその一つ)とマインドセットといったものなのに、僕にはまだそれがまったく足りていないという現実がありました。
だったら、学生というモラトリアムの期間に少しでも理想とする自分に近づくべきだという考えに達し、「留学」を決意しました。
このインターンシップを選んだ理由は?
学生のうちに自分の手でビジネスを一から作っていく経験をしたいと考えていた時に、ある日本の中小企業の海外進出のコンサルティングを行っている会社のプロジェクトに参加する機会をいただきました。そのプロジェクトが、現在のインターンシップ先のスーパーバイザーである内倉憲一さんと出会いのきっかけとなったのです。
インターンシップでは、主に二つのプロジェクトを同時進行で進めています。一つは、100年以上もの歴史を持つ Kusak Cut Glass Works の熟練の職人が手作りしたボヘミアグラスの販売です。現在はアメリカに住む日本人向けに販売していますが、近いうちに日本に輸出する予定です。
もう一つは、Japanese-Online という日本語学習オンラインサイトの運営です。アメリカに留学して思うのは、日本の文化に興味を持っている外国人は想像以上に多いということです。
2020年の東京オリンピックに向けて、世界の日本への関心は必然的に高まっていくはずだと思うので、それだけに、日本語だけにフォーカスした学習サイトではなく、日本の文化を交えた日本の魅力を若者の視点から世界に発信していきたいと考えています。
留学で学んだことは?
正直に言って、留学生活を通して数え切れないほどの多くのことを学びました。
留学してから、Uchikura & Co. でのインターンシップをはじめ、留学生支援団体 SEA、アジア系アメリカ人のネットワーキングを支援する団体のシアトル支部 NAAAP Seattle などでの活動といったように、比較的多くのことに携わってきました。自分で積極的に人にお会いし、いろいろな方に紹介していただきました。
NAAAP Seattle にて
ただ、どの活動においても一貫して言えることは、「自分の頭で考え、行動し、そしてそれをやり抜くことが大切」ということに尽きるかと思います。特に、「やり抜く」ことが最も難しく、かつ重要ですね。
特にビジネスの世界ではそうかもしれませんが、結局のところ、どんなにプロセスが良くても結果が出なければ意味がなく、評価されません。なので、最後まで結果に強くこだわりってやり抜かなければ、当然のごとく、結果はついてきませんし、成長の幅も小さいと思います。
これから留学する人へのアドバイス
僕も時々忘れがちなのですが、日本は豊かになったとはいえ、誰もが留学できるかといわれれば、決してそうではありません
留学という貴重な時間を無駄にしないためにも、失敗することを恐れず、何事にも果敢に挑戦していくといいと思います。
掲載:2017年2月